側弯症(そくわんしょう)は、脊柱の側方への湾曲が生じる状態です。通常、脊柱は正面から見るとまっすぐな状態を保っていますが、側弯症では脊柱がS字型またはC字型に曲がっています。この症状は通常、背骨の成長期に発症し、若い年齢で診断されることが多いです。
側弯症の主な原因
まだ完全には解明されていませんが、遺伝的な要素や環境要因の組み合わせが関与していると考えられています。特定の病態や神経筋障害など、他の疾患との関連性もあります。
側弯症の症状
- 腰部の痛みや不快感
- 姿勢の変化(肩の高さの違い、骨盤の傾斜など)
- 胸部や腹部の圧迫による呼吸困難や消化器系の問題
- 側弯の進行による身体の歪み
- 肩や骨盤のアシンメトリー
- 運動制限や筋力の低下
- 疲労感や身体の不均衡感
- 背中の筋肉の緊張やこわばり
側弯症の診断
身体検査、姿勢評価、X線検査、MRIなどの画像検査を組み合わせて行われます。治療法は、側弯症の進行度合いや症状の重さに応じて異なります。軽度の側弯症では、定期的な観察や理学療法などが行われることもあります。進行性の場合や症状が重い場合は、矯正具の使用、手術などの治療法が検討されることもあります。
側弯症の早期発見と適切な管理は重要です。医師の指導のもとで定期的な経過観察を行い、症状の進行を抑えるための適切な治療を受けることが推奨されます。